ゾロの手がサンジの躯中の傷や火傷を這う。
くたりと弛緩した指先を伸ばし、サンジはキスをねだった。
サンジの手がゆっくりとゾロの斜めに走った傷を辿る。
「おまえ、これ好きだよな。」
「んー
そうか?
これも好きだぜ。」
言い様、キュッとゾロの分身を握る。
突然の刺激にゾロが思わず呻く。
さわさわとさすりながら、サンジが囁く。
「色っぺー声。
なぁ、もぅ挿れろよ。」
「まだ無茶だろ。」
仕返しとばかりにサンジの後孔を弄る。
「ハ、ぁ・・・」
真っ赤に立ち上がっている胸の飾りをペロリと舐める。
「まだ触りてー」
「あと、で・・・」
「中イキした後は嫌がるじゃねーか。」
「嫌がん、ねーから。
ずっと
欲しかったんだ・・・ゾロ・・・」
ゾロの股間に血が集まり、頭から湯気が出そうになるが、
はちきれそうな息子を見ると、やはりまだ無理だよな、と思う。
ゾロがためらっていると、沸点の低いサンジが喚きだした。
「おれが!
いいっつってんだから、よこせよ!!」
握ったままだったゾロを引っ張る。
「ば!
引っ張るな!!あほ!」
さっきまでのかわいかったサンジは、吹っ飛んでしまった。
ギャップと急所の痛みにたぎっていたものは少し治まった。
「あ!てめ、
おれが触ってんのに萎えるってどういうこったよ!!」
その触り方に問題があんだろ、と思いつつゾロが懇願する。
「もぅ、おまえ喋るな。」
「なんだと!
失礼なヤツだな!!」
「うるせーって。」
ゾロの手がお留守になっていたせいなのだが、
すっかり力を取り戻してしまったサンジの口を口で塞ぐ。
唇をくっつけたままサンジの目を覗き込む。
「痛かったら言え。」
うっすらと開きかけていた瞼を了承の意でパタンと閉じる。
サンジの手の上からゾロが自身を掴み、ほぐれたとは言い難い入り口にあてる。
ミシミシと音がしそうな程、拒絶する躯を宥め賺して、なんとか入り込んだとき、
青ざめて震える唇を笑みの形に引き上げてサンジが言った。
「大丈夫だったろ。」
ゾロが収まって不自然な形に膨らむ自身の下腹部を撫で、ほぉっと息を吐く。
最小限の痛みで、萎えてしまったサンジと頂点を目指すべく、ゾロがゆっくりと動きだした。