星に願いを

 

sideSANJI

 

願いは

流れ星よ

叶うものならば

激しく 降り続けて

月さえも落として

夜空を彩る想いなど燃え尽きてしまえばいい

明けることもない闇夜は安らかに・・・

 

惹かれていた、焦がれていた。ずっと。

だから、ヤツが伸ばした手を取ることは自然なことだと思った。

同じ思いだと信じたんだ。

痛みばかりの結合の中、それでもヤツが オレを欲している姿に心が震えた。

武骨な手が与える愛撫に縋った。

ヤツの欲情した瞳を覗くたび、何度も、好きだ、と告げた。

 

でも

 

ヤツがそれに答えることは無く・・・

 

 

あれから幾度となく体を繋げ、ヤツの愛撫も巧みになった。

オレはいつしか痛みを感じなくなった。

そして、好きだと告げなくなった。

 

この関係に名前はつかない。

ヤツの口はオレの名前すら紡がないまま。

 

身体を重ねない日には、あれが最後だったかと心が悲鳴をあげる。

オレのナカミとソトミが乖離して、ギシギシと軋む。

 

空耳だけを頼りにして

ひどく濡れてる記憶はヤツをまた探してしまう。

 

平穏なのは、ヤツに包まれ眠る夜だけ。

 

ひらかないで

ひろげないで

やさしい手で

触らないで

慰めないで

構わないで

労らないで

歩けるから

 

この胸が

腕が

髪が

喉の奥で

継ぎ接ぎだらけで

紡ぎ始めている

涸れるほど泣いても

このままで

 

オレは

オレの想いは

 

置き去りにされていくのだろう

いっそ沈めてくれ

もう 戻れないぐらい

fin


coccoの「星に願いを」でした。

まんまです。

ん―っと、jasracさんに怒られるかな?

いちお、歌詞は青字で。語尾とか一人称とかは変えてるけど。

 

この後はミスチルのSimple(歌詞はこちらsimple)になります。

ハッピーエンド♪よかった よかった。

書いてないけど。