Bonne Année 2

 

 

洗い立てのブランケットでこういうことをするのは、些か気が引ける。

仲間が新年を祝ってるのを知りながら、宴席から抜け出しているのも後ろめたいとは思っている。

(しかも、ナミさんとは目があったよな……)

ゾロの肩に担がれて辺りを見回したとき、樽の前でなぜかイスまで用意されて座っているナミとロビンが居た。

ナミがひらひらと手を振り、いたたまれなさに顔を伏せたとき、ロビンの笑顔が目に入ったような気もする……。

「おい、集中しろ」

「や、だ……しゅ、ちゅうしたら……イっち、まう」

「イケっつってんだよ」

ギラギラした眼で見られるだけで、躰が熱くなる。

チロチロと嬲り続けられた乳首を強く吸われ、同時に後孔にハメられた指の束の抽挿が激しくなる。トドメに屹立した竿をしごいていた手がカリを包み込み、先端に爪が刺さった。

「んンぁーーー!」

サンジの顎が上がり、ブリッジするように突き上げた腰から、大量の白濁が噴き出した。

「思いっきりイったなあ」

ニヤケるゾロを蹴ろうとするが、余韻に痺れる躰は少しも力が入らない。

「クソ…あんなの、成立、してねーぞ」

「男が約束破るもんじゃねえ」

詰るようなことを言いながら、ゾロは自身の上衣を脱ぎ去った。

「ふ…ぁ……」

まだ脱力しているサンジの両脚を大きく開き、クタリと横たわる中心に音を立ててキスをする。

「今、さわんな、バカ」

「じゃあ、こっちか」

会陰を舌で辿り、そのまま後孔に突き刺す。

「ん!」

宥めるような優しい手つきで濡れた陰毛を撫でるのも、体内の火を熾すだけ。

「お、もう勃ったぞ」

「ったりめぇ、だろ……」

ゾロは精一杯伸ばした舌を動かしやすいように、サンジの尻を抱え上げて、中心を両手で割り開いた。

中を掻き混ぜると、ビクビクと震えて内壁が激しくうねる。

コリコリした痼りを柔らかく舐めてやれば、抱え上げた腰まで飛び跳ねた。

「や、だぁ!ひ、ぁ……クソ!まだキチぃって……ちょ、休憩…」

「新年一発目だしな。せっかくてめえがその気なんだから味わわせろ」

「は!? 意味わかんね、あ、ああ!ン!」

話し終わらぬうちに、サンジ自身がゾロの咥内に包まれた。

口まで頑丈な男の激しい吸引は

頭の芯まで揺さぶって、半ば無理やり射精させられてしまう。

「ああぁぁぁ!」

抗う間もなく噴射させられたものは一滴残さずゾロの喉へと消えていく。さらに、尿道の中まで吸い取ろうとするゾロの、昔より少し長い前髪を掴んで力の限り引き上げる。

「こら!ほん、とに!」

「いてえ!ハゲるだろうが」

「……今も、大差ねえよ。デコっぱち」

ズルズルとゾロの下から這い出したサンジは、ふぅっと息をついた。

冷えた空気が火照った身体を撫でて行く。

 

「おれにもさせろ」

サンジの言葉に、ひょいとゾロが片眉を上げる。

「へえ、ほんとに乗り気だな。珍しい」

「そんなことねえだろ」

そっぽを向きながら、もぞもぞとゾロの腹巻きを引き上げる。ほいバンザイなどと言いながら遊ぶように裸にすると下肢は猛々しく主張していた。

「なんだよ、もう万端じゃねえか」

チュとサンジが挨拶したら、それは更に雄々しく反り返る。

「ひひっ、もたもたしてっからEDになっちまったかと思ったぜ」

「ぬかせ」

ゾロは、嬉しそうに自身を頬張ったサンジの脚をブランと持ち上げた。

「ふお!アホ!喉つくだろ!今度やったら噛み切るぞ!」

アクロバティックなエッチなんてごめんだ、と唇を尖らせて、再び胡座をかくゾロの股間に顔を埋めるサンジは上げられた脚をゾロの両肩に落ち着かせた。

充分アクロバティックである………。

 

下肢から送り込まれる快感から意識をそらし、口の中の熱を愛撫することに集中する。

猛ったそれは大きくて、奥まで含んでしまうと舌も自由に動かない。

ふぐふぐと唇で刺激しながら、出し入れしてやるのが精一杯。

それでも口全体をすぼめて吸い上げると、呻き声が聞こえるのが心地よい。

ちゃんと自分の口淫で気持ちよくなってると実感した途端、サンジまで極まってしまった。

咄嗟に堪えて、それでもほんの少量こぼれてしまった蜜をゾロが嬉しそうに絡め取る。

「ココそんなに弱かったか?」とゾロはいやらしく笑うが、効いたのはおまえの反応だと、サンジはこっそり赤面した。

 

舌の刺激は柔らかすぎてフワフワと気持ち良いが、ゴツゴツした指が作り出す堪らない程の快感にはかなわない。

それに、弱いと勘違いしたゾロが穴の縁ばかりふやけそうなほど舐めているから、物足りなさが膨れていく。

もぞもぞと指を自分の胸に這わせたサンジは、躊躇いがちにその飾りをキュッと摘まんだ。

その途端、ゾロの舌をあそこが締め上げたのも分かったが、どうにもできない。

「あ!」

ぽろんとサンジの口から熱塊が飛び出す。

「エッロ…」

ゾロのペニスに縋りながら、自身の乳首をカリカリと弄るサンジの姿を覗き込んだゾロが、思わずというように感嘆の声を上げる。

それをサンジがトロンとした眼で見上げた。

「なぁ、まだ?もう、イケよ……そいで…」

「それで、なんだよ?」

「お、ぱい、吸って……」

「てめ…!」

サンジの手の中で、一際ゾロが堅くなった。

「イカねえ、ぞ。今日は全部、てめえん中で出す!」

グッと額に青筋を浮かべてゾロが歯を食いしばる。

ぐるんとサンジの身体が回され、ゾロの膝の上に乗せられたと同時に胸がキツく吸われた。

「ああー!!!」

弓なりに反った背中をゾロが支える。

そして、そのまま自身の上に跨がらせると真下から一気に貫いた。

「ひぃっ!」

貫く男根を補助するように、片手の指がクチュクチュと入り口を割り広げながら、添え木のように入り込む。

これ以上ないほど広げられたそこから、痛みを越えた愉悦が襲いかかった。

舌は乳首を押しつぶし、舐め転がしてかじり取られそうなほどきつく噛まれても気持ちよく感じてしまう。

二つの乳首は舌と指で交互に可愛がられ、絶え間ない快感はマグマのように躰を走り抜ける。

イッているのかいないのか区別がつかないほど、淫水は噴き出し続けている。

熱い濁流を腹の中で受け止め、汗ばんだ男の首にしがみついたサンジの眼はうつろ。

ゾロはその躰を優しくブランケットに横たえると一口の水を口移しで与えた。

「悪ぃが、もう少し付き合ってもらうぞ」

 

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