いじらしい躰

なんでいっつもてめぇが上なんだ、なんて思い出したようにおまえは言うけど、それはおまえがキスだけでトロトロになっちまうからだろう。

絡めていた舌をほどき、口蓋を撫でるように舌を引き抜くと、後追いするように唇をすぼめてくる。

その上唇を挟むように吸ってから離れ、至近距離でぽやんと開いた眼を覗き込む。

蒼眼には涙の膜が張り、赤らんだ眼元も、持ち上げた前髪も隠そうとしない。

ただ、じっと見つめてくるおまえは、おれが服を脱がすのにだって協力すんのが精一杯で、おれの服を脱がすなんて思いもよらないだろう?

そんなんでおれに何するってんだか。てめぇはイイ声で啼いて、イイ顔見せてくれりゃいいんだよ。

 

肌蹴たシャツの合間からぽこぽこした腹筋をするっと撫でると、ビクビクと全身をくねらせた。

震える胸には小さめな乳輪。そこに紛れている粒を舐めるとすぐに答えて立ち上がる。

ちょっと吸っただけで赤く主張する健気な乳首。

指で挟んで引っ張り、押しつぶす。その度にビクビクとくねらすいやらしい躰。

「魚みてえ。」

ひくんと喉を震わせたサンジが震える声で問いかける。

「まぐろ…?」

こいつは経験の少なさと反比例して余計な知識ばっかり有りやがる。耳年増ってんだ。

思わず噴き出すと、それをどう取ったのかおれの股間に手を伸ばしてきた。

「どうした?」

「おれも、…なんか、する。」

降ろしたファスナーから飛び出したおれ自身は、自分で見てもえぐいと思う。

「あは、おれんこと触ってただけで、こんなになってんのかよ。」

ぬらぬらと先走りでテカるマラに骨張った長い指が絡む。

赤黒い色といい、凶悪なカリといい、見て気持ちいいもんじゃねぇだろうに、愛しげに撫でるその表情で更に血が集まっちまう。

「もう、いい。マグロってのはうんともすんとも言わねえでドテッと寝てる冷凍マグロだろ、てめえは違ぇよ。出ちまうから触んな。」

やんわりと腕を上げさせ、背中に両手を回して抱きしめる。

サンジは、おれので濡れた手をペロと舐めながら、うっとりと笑った。

「いいじゃん、一度イっとけば?」

「おまえン中がいい。」

途端に赤らむ頬を啄ばんだ。

 

背骨に沿って手を降ろす。そんな些細な動きにすらサンジの息は上がっていく。

腰骨は掴んだだけで、鼻にかかったような声が耳を打つ。

その弱い場所を重点的に攻めていくと、無意識に足が開き、屹立した箇所が涙をこぼしていた。

 

カサの開いていないキノコのようなスッキリとしたフォルムは可愛らしいものの、そこそこ太えし、長さはおれと変わらねぇ。なのに、なんだかかわいい印象になるのはこの色のせいか。

元々の色素の違いか、胎内で擦ったことが無いからか、放つ寸前でさえも濃いめのピンクの竿は握るとしっとりと吸い付くようななめらかな肌触り。ちょっとでも触れるどころか、息をかけただけでヒクンと震えるいじらしいヤツ。先っぽのツルツルしている部分もなんだか作り物めいていて、零れる割れ目に舌を伸ばすと青臭くってしょっぱいのにホッとする。

 

しつこく男根を弄っていると、頭髪をひっぱられた。

頭を上げると、物言いたげな潤んだ瞳とぶつかる。が、何も言わず、少し開いて投げ出されていた脚が上がっていく。おれを挟むように膝を立て、触って欲しい部分が曝け出された。

「こっちに欲しいのか。」

ニヤリと笑って、後孔を撫でてやる。

素直になれない男はふるふると首を振るが、目の前の正直者が震えて反り返った。

「おれは入れてえけどな。」

羞恥心に染まった頬が嬉しそうに微笑む。そんな反応がたまらない。

矢も楯もたまらず、突っ込んだ指を性急に動かす。

両手で開くようにして舌を差入れると、前からダラダラと零れた液体が流れ込んできた。

ねっとりした液体は白っぽく濁り、もうイッてるんじゃないのかと疑うほど溢れてくる。

胎内に放つためでなく、おれに気持ちイイと知らせるためだけに精液を噴き上げる姿態。

ひどく淫らで、いじらしい。

人差し指の爪をつゆが溢れ出ている先っぽに埋め込むようにグリッと突っ込んだ。

 

「ひぃっン …ロ!ぞろぉ、挿れて。イッちゃう、おれ…だけ、イッちゃうから!」

ほぐれてぽってりと赤くなった皺の中心にメリメリと押し込むと、サンジはクセのように息を詰めるが、カリさえ通ればハァッと熱い息を吐く。

前立腺を擦りながら最奥まで到達すると、待ちかねたというようにグリュンとうねり、絡みつく肉壁。

その絡まりを振り払うようにギリギリまで抜こうとすると、もうムリッと高い声を上げてサンジが達した。

発火したように熱いソコはキュンキュンと締め付け、感じまくっていることを伝えてくる。

その敏感になっている筒を間髪いれずに抽挿し、叩きつけるように熱を放つと一度は止まったサンジの前から再び白濁が飛びだした。

 

いじらしい躰。

おれのセックスに身も世も無く震える、いやらしい躰。

もっといやらしくしてやるぜ。

 

 


ツイッターでフォロワーさんといつも通りのエロ話をしておりまして。

爆弾の連続であまりにもおかしかったので、SSのようにまとめてみました。

しかし、あまりにもエロだけなので公開する勇気が出ないwwwww結局出しちゃいましたけどww