祈り 2

上半身を起こしたサンジがベッドまで這いずり、ゾロの手に触れる。

「怒るだろうな・・・でも、てめぇがいない方がおれぁ・・・おれ、やられちまうのかな・・・・・」

両手で包み込んだゾロの手がピクと動いた気がした。

同時に、背後からカチリと鍵の閉まる音が響き、サンジの背が竦む。

 

「へぇ、そんなに移動できるほど、ぬるかったかい?」

 

コツコツと革靴が近づいてくる。

 

「ケツを上げろ。」

 

サンジの身体がカタカタと震え、ゾロの手に縋り付く。

 

「聞こえないか?ケツを上げろと言っているんだが?」

言い様、双丘から飛び出しているバイブの柄にひっかけた足を持ち上げ、強制的にサンジの身体が浮き上がった。

 

「ああぁっ!!!」

 

痛みを逃そうと腸壁が収斂し、バイブがポイント上でうねる。

 

「んっ!くぅ――っ」

 

「ヤラシイ身体だね、こんなことでも感じるのか。」

蔑むような口調とは裏腹に、ローの口の端が上がる。

 

バイブを掴むと、内壁に沿うようにぐるりとかき混ぜながら、すぽんと抜く、途端に奥まで突き入れる。

ちゅぽ、じゅぼ…と繰り返される抽挿。サンジは膝立ちになった姿勢のまま尻を差出し、ゾロの腕にこうべを垂れた。

唇をかみしめ、持たされたカテーテルの端を握りしめ、上がる悦楽を必死で逃すサンジ。

ローの手が止まる。

終わりか?と期待をこめ、恐る恐る後ろを振り返ると、恐ろしいものがサンジの目に入った。

 

巨大な男性器を象ったそれには、真珠サイズの突起が無数についているのだった。

 

「あ、あ・・・・」

 

サンジの顔から血の気が引く。

いやいや、と頭を振るサンジを見やる。

「おや、嬉しそうだね。」

 

「ちが・・・・」

上体が逃げるようにゾロに寄れば寄るほど、尻を突きだすような恰好になる。

 

ローは先住者のバイブをぐいーっと片側に寄せるようにすると、新たなバイブを宛がった。

 

「やっ!ムリ!ムリだ!ひとつにしてくれ!」

 

手袋をはめた指が中を探る。やわやわと揉みこまれ、いけるだろ、と呟くと大きな塊が入ってきた。

 

「ぐぅっ!・・・ひっ、は、あ、ぁぁ・・・」

 

最初こそ内臓が吐き出しそうなほどせりあがってきたが。

 

出しては入れ、入れては出すその手つきは、さすがというべきか巧みなもので。

 

全てを納めたときには、頭に靄がかかったように、ただ気持ちよい浮遊感の中を漂っていた。

 

「くっ、くっくっく、ははははは!恋人が眠りっぱなしでさぞ、寂しい思いをしてるだろう、と思ったらとんだ淫乱だ!知ってるぜ?こういうのをけつまんこって言うんだろ?」

 

浮かび上がっていたサンジの意識が覚醒する。

冷水を浴びたようだった。

ゾロに縋る手に力が籠る。

 

が、意思でどうにかなるものではなかった。

巨大バイブのスイッチも入れられ、全身が粟立つ。

巨大バイブはそのままに、アナルバイブを抜き出すと 大きく動く先端を前立腺に擦りつけられた。

 

「ゾロッ---」

白い喉を晒し、大きく仰け反ると、握っていたカテーテルの先端から白い液体が噴き出し、ペチャペチャとゾロの顔にまで   飛んだ。

 

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